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[書評]梅田望夫氏「ウェブ時代をゆく」

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房
売り上げランキング: 54350

ベストセラー「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる」の続編。"Webの進化で世の中が変わる"→"ではどう適応していけばいいのか?"という提案と言っていいだろう。

30歳の時に異動・転勤をし、それをきっかけにビジネス書を大量に読むようになった。東京で様々な人と出会い、自分のレベルの低さや知識の足りなさ を思い知らされ、とにかく勉強しようと思ったのである。本を読むと、過去の叡智が自分のものになったような気がする。考えてみればずいぶん付け焼刃的だ。 読んだばかりの理論・概念を、すぐに使ってみようと試行錯誤したのを思い出す。

知識を持っているのは人間だ。"判らないことは詳しい人に聞け"というが、詳しい人が周囲にいなければ従来は本を読むしかなかった。しかし、ネットの発達で"詳しい人に聞く"ことが非常に容易になった。私は昔、文系人間がプログラミングを覚える過程を記録に残そうとサイトを立ち上げた。"ゲームを自分で作りたい!"と、HSPというフリーのプログラム言語を 見つけ、HTMLの勉強も兼ねて更新を始めた。更新をしながらあちこちの関連サイトを渡り歩き、判らないことを掲示板に質問した。やがて、どうにかゲーム らしきものが作れるようなレベルになり、コンテンツもある程度の量となったとき、自分のサイトの掲示板にも多くの質問が寄せられるようになった。質問への 応対は大変だったが、教えることは復習にもなるので勉強になった。残念ながら今では「ゲームを作る!」という情熱が冷めてしまい、更新しないまま放置状態 となっている。すると当然のことながら、サイトを訪れる人は少なくなっていった。

「(ネットの向こう側に)脳を預けたらそれが膨らんで戻ってくる」というのは、ああいう感覚だったのだろうか。当時はHTMLエディタでガリガリ書 いていたのだが、更新したことを伝えるすべが無いにも関わらず、コンテンツが増えると自然に訪問者が増えていた。そういう意味ではブログは発展的なツール だ。考えてみると、日記を書く程度にしか使っていなかったのがもったいなかったような気がする。多分もっとちゃんと運営すれば、ああいう感覚を、もっと短 い時間で、もっと強烈に味わうことができるのだろう。

仕事上では、重要な情報を隠しておくことで自分の価値を高める(梅田氏の言葉を借りれば"稀少性をコントロールする")ようなタイプの人間の方が周 囲には多い。むしろ会社組織内では多数派かもしれない。情報共有の重要性をどれだけ訴えても、意義を感じてもらえなかったり、情報発信を面倒がられる場合 の方が多い。それでも、信頼できる仲間とブレストした時には、脳が活性化して様々な問題点がクリアになり、良いアイデアも浮かんだように思う。しかし、直接会わなくても、Web上でそれに近いことは可能なのだ。

今後もたくさん本は読むと思う。ただ読んで終わりにするのではな く、読んで感じたことを形に残して発信していこうと思った。発信することで何がしかリアクションをもらい、そのリアクションに刺激を受け、応えることで、 ただ読んだ以上の何かを得ていきたいと思う。

ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)
梅田 望夫
筑摩書房
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