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[書評]日経ビジネス2010.8.30「霞ヶ関をぶっ壊す」

民主党が大躍進し政権交代を成し遂げた昨年の衆院議員選挙では、マニフェストの5原則1番目に「官僚丸投げの政治から、政権党が責任を持つ政治家主導の政治へ。」と書かれていた。民主党Manifesto2009(PDF)を今読み返すと、1年経って何が実現できたんだ、とため息が出そうになる。

今週の日経ビジネスでは巻頭に、官僚に翻弄される政権の現状、成長を妨げる霞ヶ関の負のシステムや、官民の人事交流についてが特集されている。

日本の官僚制度の大きな問題点は、省庁ごとの縦割り行政から来る省益優先主義だ。年功序列を基本とする給与・人事体系と、各省庁ごとの天下り斡旋システムがこれを支えてきた。

それを民主党政権がぶっ壊してくれるのを、私も期待していたのだが・・・。結局、衆院では大勝しても、参院の過半数確保のため国民新党や社民党と連立してしまったのがケチのつき始めなのだろう。

巻末にある堺屋太一氏へのインタビュー記事も面白かった。せっかくだから、巻頭特集に続けて載せればよかったのに。省益しか考えていない彼らの考え方が、彼ら自身の言葉で実感できる。

官僚に対する認識を改めることです。(中略)彼らは、普通の人間であり、公務員集団の利益だけを図る利益集団というのが本質です。

実は米国の方がはるかに出生率が高いにもかかわらず、(少子化問題対策がうまくいっている国として)米国は例になりません。理由を厚労省の担当者に尋ねたところ「米国の少子化関連予算は少ないし、そんな国の状況をつまびらかにすれば、私たちの権限や予算が減ってしまいます」。


また、巻末の「編集部から」に書いてあった一言が、それなりに覚悟した上で記事にしたのだな、と感じた。日経ビジネスは、記事に署名が入っているのがいい。

・・・それでも「霞ヶ関」がヤリ玉に挙がるのは、システムに問題があるということでしょう。そこを指摘するための特集でしたが、「霞ヶ関」の皆様からはお叱りを受けるのでしょうね、やっぱり。(安藤 毅)

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ところで、霞ヶ関を題材にした漫画って、あまり読んだ記憶が無い。思いついたのはこれくらい。

現在官僚系もふ 1 (ビッグコミックス)
鍋田 吉郎
小学館
おすすめ度の平均: 4.0
5 ふつーにおもしろい!
5 面白く読める官僚入門書
3 公務員ものと言うより青春もの
5 ディテールは正確と思います
4 堅苦しくない

現在官僚系もふ 2 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 3 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 4 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 5 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 6 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 7 (ビッグコミックス)
現在官僚系もふ 8 (ビッグコミックス)

もう完結していたんだな・・・。

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