小石川後楽園へ行ってきました
一昨日は朝からゴルフに行ってきました。猛暑の中のラウンドはかなりきつくて、昨日はダウンしてました。雨天ということもあり、ジョギングは2日続けてのお休み。
今日は涼しくて走りやすかったです。小石川後楽園の外と中は一周歩いて、総行程7.3km、消費カロリーは742.9Kcal(ジョギングシミュレーターで計測)でした。
小石川後楽園は、江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家の祖である頼房が造った庭園で、完成は二代目藩主光圀の時代だそうです。
今日はちょっと遅めに出発したのですが、着いた時はまだ開園30分前でした。フェンスの間からパシャリ。
せっかく時間があるので、外をぐるっと回ってみました。
文京シビックセンターと東京ドームは、すぐ隣です。
石垣の一部(ここは違う)は、江戸城鍛冶橋門北側外堀跡から出土した石垣の石材を使って、この庭園が作られた頃の石積み技法で再現したそうです。
裏側の門は、使われていません。
一周したらちょうど9時になったので、300円払って入園しました。
都のお金(税金)で維持されている庭園ですから、無料で開放すればいいのに、とも思います。でも、こういう庭園を維持するためには、有料にして入場数を制限するしかないんでしょうね。入園料収入なんて、恐らくスズメの涙です。でも、無料で誰でも自由に入れるようにしてしまうと、荒れてしまう=維持費が余計にかかってしまうのでしょう。たぶん。
池にカメラを向けたら、ちょうどカモが泳いでました。なかなかタイミングのいい写真。スーイ。
池の向こうに見えるのは、中央大学の建物です。
先ほどの門を内側から撮ってみました。
この庭園、かなり広いです。配られているガイドによると、1周するコースは約1.4kmです。「1時間コース」とありますが、それはさすがにゆっくり過ぎるような。
スイレンの花が咲いてました。
いきなり田んぼがあってびっくり。しかも真ん中の案山子、どう見ても水戸のご老公です。なんでも、光圀公が息子の嫁に、農民の苦労を教えようと作った田んぼとのこと。区内の小学生が、毎年5月に田植え、9月に稲刈りを行っているそうです。
建物の多くは、関東大震災か、東京大空襲で燃えてしまったそうです。こちらの「九八屋」は、江戸時代の酒亭の様子を現したものですが、昭和34年に復元されたものだそうです。ちなみに名前の由来は「酒を飲むに昼は九分夜は八分にすべし」と、酒飲みならず万事控えるを良しとする、との教訓によるそうです。「夜より昼の方が、多く飲んでもいいのか」と思った私は根っからの酒飲み。
当時の姿をとどめているのは、こちらの得仁堂。光圀公が18歳の頃読んだ「史記」に感銘を受け、伯夷・叔斉の木像を安置した堂とのことです。
「伯夷・叔斉」とは、中国古代・殷代の小国の王子兄弟の名前です。二人は、跡継ぎになることを互いに譲りあい、国を去ったといわれています。これに対し国民は、「聖の清なるもの」と誉め称えました。兄弟は善政を行っていると評判の文王を慕い周の国へ行きましたが、時の王は亡くなり、子の武王が継いでいました。武王が父の葬儀も済まないうちに殷の君主を征伐しようとすることを知り、父子の道、君臣の道に背くと諫めたが聞き入れられませんでした。そこで二人は、「周に仕えて俸禄を受けるのは恥」として山にこもり、ワラビで命をつないでいましたが、ついに餓死したと言われています。
光圀は、6歳の時に兄をさしおいて世継ぎと定められ、苦しみ続けた自らの身の上と重ね、18歳で「伯夷・叔斉」の物語を読み非常に感銘を受けました。光圀は「仁を行い得た人たち」を祀る得仁堂を建立し、伯夷・叔斉の木像を納め参詣したと言われています(得仁堂前の看板より)
かなり木々が茂っているので、東京ドームがすぐ隣にあるという気があまりしません。藤田東湖の記念碑あたりから、ラクーアが辛うじて見えました。
中では欧米系の方を何人か見かけました。各所にある看板には日本語と英語が併記されるので、案内しやすいでしょうね。
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