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ドコモマーケットで、電子書籍版「モーニング・ツー」を購入してみた

売れてなさすぎ! モーニング・ツーAndroid版のDL数たったの20部(ロケットニュース)

TwitterのTL上で、こんなニュースを見つけた。以前、板倉雄一郎氏もAndroid版が全然売れないと嘆いていたのを思い出す。では実際に購入のプロセスを体感してみて、何がダメなのかを考えてみようと思った。

1.Android Marketを開き、「モーニング」で検索
8件ヒットしたが、肝心の「モーニング・ツー」は見つからない。独自アプリというわけではないようだ。どこにあるんだ…。

2.Webで「モーニング・ツー」のサイトを参照
どうやらAndroid Marketではなく、ドコモマーケットで「2Dfacto」という専用リーダーをダウンロードする必要があるらしい。ドコモマーケットなんて使ったことが無かったから、また探すのに時間が…。そういえば、デフォルトではスタートページに設定されてたっけ。

3.ドコモマーケットから「2Dfacto」をダウンロード
ドコモマーケットを開くと、画面のちょっと下に「電子書籍ストア 2Dfacto オープン」という表記がすぐ目に入った。しかし画面を進めると、電子書籍の購入にはアプリのダウンロードが必須だというのが判りづらい。無料であるという表記も小さくて判りづらい。他のボタン類も小さく判りづらいので、サイトデザイン全体に問題があるように感じる。

4.「2Dfacto」から会員登録
アプリを開くと、いきなり「まずは会員登録」という表記。正直に言うと、ここで一度Xperiaを投げ捨てたくなった。我慢。メールアドレスとパスワード(任意)を入力すると、メールが届く。メールのリンクをクリックして、パスワードを入力すると登録完了。

5.「2Dfacto」に会員情報を登録
ドコモマーケットから「モーニング」で検索したら、「モーニング・ツー」はすぐに見つかった。デフォルトの表示順が「売れている順」なのは何かの嫌がらせか。しかし、ダウンロード しようとしたら「アプリケーションに会員情報が登録されていない」という表示。つまり、先ほどの「会員登録」はドコモマーケットへの登録で、 「2Dfacto」には再度設定画面からメールアドレスとパスワードを入力し直し。なぜ1回で済むオペレーションにしなかったのか…。

6.ドコモマーケットから「モーニング・ツー」をダウンロード
げんなりしながら登録を済まし、最新号のダウンロードを開始。190円。ちなみに過去3号分はドコモマーケットに登録されている。凄まじく遅い。ファイルサイズが判らないが、進行状況を示すインジゲーターがじりじりとしか進まない。時間を計測しておけばよかった。恐らく5分くらいはかかった。Wi-fiに切り替えておくべきだった(spモードのメールが届かなくなるので、普段は3Gのままにしてある)。

7.「モーニング・ツー」を開く
ようやくダウンロードが終わり、さて読むぞ!と「開く」を押したら「読み込み中」の表示がなかなか終わらない。時間を計測したら、約70秒かかった。ちなみに一旦「2Dfacto」を閉じると、もう一度読み込み直し。拷問かよ。

さてここからは実際に読んでみた感想。とりあず漫画の中身には言及しない。

  • いきなり2ページ目が白紙。フリーズしたかと思った。
  • リーダーの「目次」が機能しない。目次でもなんでもない最終ページに飛ばされるだけ。
  • レイアウトが出版物をそのまま流用しているだけなので、小さくて見づらい。Xperiaは画面が大きいので、辛うじて読めないことはないが…。
  • ページ数が判らない。印刷物と同じ位置に、時々記されているだけ。
  • 「この話面白いな」と思っても、すぐに各タイトルの表紙へ戻る方法が無いので、題名を調べるのが面倒。

今まで「モーニング・ツー」を見た事がなかったから、連載物ばかりで辛い。これは印刷物で購入した場合も同じだから致し方ない。そういう意味では、バックナンバーが2号分とはいえ購入できるようになっているのは良い。しかし、バックナンバーも定価190円のままというのは何か不条理な気がした。

本気で売りたいなら、バックナンバーは安価にばら撒くくらいのことをしてもいいと思う。その上で、定期購読をさせるか、単行本の購入へ誘導すればいいのではないか。ワンクリックでAmazonへ飛ぶとか、電子書籍版の単行本がすぐ購入できるとか、そういう工夫があれば可能性が広がると思う。これはリーダー側の問題かもしれないが。

ちなみに決済は、「spモードコンテンツ決済」や「クレジットカード」などが選べる。「spモードコンテンツ決済」の場合、月々の電話料金と一緒に請求される(毎月1万円が上限)。これは非常に便利だと思うのだが、「2Dfacto」のページにも、「2Dfacto」のアプリ内にも、「spモードコンテンツ決済」についての詳細な説明が無い。ドコモマーケットのトップページへ戻り、画面の一番下にある「spモード」から「コンテンツ決済サービス」と辿ってようやく説明が読める。私は「恐らく電話料金と一緒に請求がくるのだろう」という予測だけで買ってしまったが、予備知識が何もなかったら、ある程度画面が進んだ段階でいきなり「spモードコンテンツ決済」という単語が出てきても困るだけだろう。もう少しこのあたりに細やかさが欲しい。

残る問題は、認知手段。リアルの書店とまでは言わないまでも、せめてAmazonくらい「新たな本との出会い」が演出されるよ うにならないと、わざわざアプリを開いて見に行こうとは思わない。「Android Market」では、まだ「電子書籍」というカテゴリの中に有象無象が全部まとめて放り込まれているだけ。「2Dfacto」では、トップページにバナー広告っぽいのが5~6枚貼ってあり、その下に「注目タイトル」を3つ表示、その下に「新着」・「オススメ」・「ランキング」メニューと、若干の工夫が見られるが、やはりわざわざアプリを開いて見に行くようなレベルには達していない。

Amazonは、Twitterで流れてきた書評やblogの書評を見て、気に入ったら2クリックで買い物カゴ入り、という手軽さがいい。しかし、まだ電子書籍購入のリンクがTLに流れてくることは無い。「電子書籍版発売!」というつぶやきを見ても、「AppStore」か「Android Market」で検索するしかない。面倒である。もしWebの「Android Market」でダウンロードしたら、Xperiaに転送してやらなければならない。これもまた面倒である。このあたりの障壁もまだまだ大きい、というのを痛感させられた。

※追記
大切なことを書き忘れていた。ロケットニュースによれば「ちなみにこれに続く、発言によれば、わずかなダウンロード数ながら、黒字なのだとか。元手が安いために、50部未満でも損をしていないとのことである。」←ここが重要!デジタルの場合複製コストが限りなくゼロに近いので、損益分岐点を超えた分はほとんど利益になる。印刷物の場合も同じような傾向があるが、印刷・製本コストは絶対にゼロにはならない。また、別途流通コストも必要となる。この差はとても大きいのだ。

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